外部パートナーに依存していたIT施策の主導権を取り戻し、ビジネス部門と協力しながら課題解決と事業成長を目指す──。IT戦略をリードする久本英司氏のもと、こうした取り組みに着手し、内製化を進めているのが星野リゾートです。
内製化が軌道に乗るまでにどのような紆余曲折があったのか、IT戦略がうまくいかなかった時にどうやって経営陣を説得し、軌道修正を図ったのか、IT戦略を推進する上で星野リゾートの組織文化がどのような形で後押ししたのか──。
本記事の動画では、星野リゾートの久本氏とAnityA 中野の対談を通じて、星野リゾートのこれまでのIT戦略を振り返るとともに、それぞれのフェーズにおける星野リゾートの取り組みの詳細を紹介します。
動画インデックス
・星野リゾート 久本氏×AnityA 中野仁の対談
IT戦略を考える際にすべきこととはーーそのプロセスに欠かせないポイントとは
【00:02:14】経営陣が技術に目を向けるようになった背景
【00:09:52】経営陣に「IT専門用語」を通訳したのは現場上がりのITスタッフ
【00:12:06】経営判断プロセスをつくるきっかけ
【00:22:40】久本氏を魅了した「星野リゾートの組織文化」とは
【00:30:00】星野リゾートの「3年後」を考えた時に見えてきたこと
【00:36:14】変化に柔軟なIT組織をつくるために
登壇者プロフィール
星野リゾート 情報システムグループ グループディレクター 久本英司氏
軽井沢移住をきっかけに星野リゾートに入社。田舎の温泉旅館のひとり情シスでのんびりリゾートライフを送る予定が、海外4拠点を含む全国60拠点に急拡大。既存のホテル運営の枠にとらわれない戦略を実現するために独自のシステム構築の必要に迫られ、グループ全施設の予約システム、顧客システム、現地運営システム、管理系システム、インフラ、セキュリティ、IoTに至るまで自前化するための体制を模索し続ける。コロナ禍で大きな打撃を受けた観光業の現場で、55人のメンバーと共に生き残りをかけて奮闘中。
株式会社 AnityA(アニティア) 代表取締役 中野仁
国内・外資ベンダーのエンジニアを経て事業会社の情報システム部門へ転職。メーカー、Webサービス企業でシステム部門の立ち上げやシステム刷新に関わる。2015年から海外を含む基幹システムを刷新する「5並列プロジェクト」を率い、1年半でシステム基盤をシンプルに構築し直すプロジェクトを敢行した。2019年10月からラクスルに移籍。また、2018年にはITコンサル会社AnityAを立ち上げ、代表取締役としてシステム企画、導入についてのコンサルティングを中心に活動している。システムに限らない企業の本質的な変化を実現することが信条。