外部パートナーに依存していたIT施策の主導権を取り戻し、ビジネス部門と協力しながら課題解決と事業成長を目指す──。IT戦略をリードする久本英司氏のもと、こうした取り組みに着手し、内製化を進めているのが星野リゾートです。
本記事では、AnityAが2022年7月28日に開催したイベント「その内製化は何のため?星野リゾート 久本氏に聞く、内製化を検討する前に欠かせない重要な視点」の模様を動画でご紹介します。
前編、中編に続く後編では、イベント参加者のみなさまから寄せられた質問に、星野リゾートのIT戦略をリードする久本英司氏と、AnityA(アニティア)代表取締役社長の中野仁がお答えする模様を動画でご紹介します。
動画インデックス
Q&A:IT戦略を考える際にすべきこととはーーそのプロセスに欠かせないポイントとは
Q1【00:00:22】
このような大型プロジェクトの意思決定は、担当部署が取締役会に付議するのでしょうか。それとも特定の役員を含めたワーキンググループ等を立ち上げて、その案を社内の会議体に付議していくのでしょうか。どのような意思決定プロセスだったのか教えてください。
Q2【00:04:02】
IT戦略でよく議論になるのが、(1)費用対効果の検証方法(2)パッケージをどこまでカスタマイズするのか、既存業務を変更して対応するのかの境界線についてどのように基準を設けるか、の2点です。この点についてアドバイスをいただけますか。
Q3【00:11:30】
コンサルを含めたベンダーコントロールで苦労したことと、その打開策を教えてください。
Q4【00:17:52】
解決する課題を選定するうえでの優先順位等はどのように検討したのでしょうか。
Q5【00:20:01】
課題を経営的な視点で言い換えることについて、もう少し具体的にイメージがわくような形で教えていただけますか。
Q6【00:24:06】
久本さんご自身は、いわゆる「ひとり情シス」に近い状態からスタートしたと思いますが、メンバーを増やしていくにあたって留意したことはありますか。
Q7【00:29:09】
「内部人材化」と「社員のアップデート」の違いをもう少し詳しく教えてください。
登壇者プロフィール
星野リゾート 情報システムグループ グループディレクター 久本英司氏
軽井沢移住をきっかけに星野リゾートに入社。田舎の温泉旅館のひとり情シスでのんびりリゾートライフを送る予定が、海外4拠点を含む全国60拠点に急拡大。既存のホテル運営の枠にとらわれない戦略を実現するために独自のシステム構築の必要に迫られ、グループ全施設の予約システム、顧客システム、現地運営システム、管理系システム、インフラ、セキュリティ、IoTに至るまで自前化するための体制を模索し続ける。コロナ禍で大きな打撃を受けた観光業の現場で、55人のメンバーと共に生き残りをかけて奮闘中。
株式会社 AnityA(アニティア) 代表取締役 中野仁
国内・外資ベンダーのエンジニアを経て事業会社の情報システム部門へ転職。メーカー、Webサービス企業でシステム部門の立ち上げやシステム刷新に関わる。2015年から海外を含む基幹システムを刷新する「5並列プロジェクト」を率い、1年半でシステム基盤をシンプルに構築し直すプロジェクトを敢行した。2019年10月からラクスルに移籍。また、2018年にはITコンサル会社AnityAを立ち上げ、代表取締役としてシステム企画、導入についてのコンサルティングを中心に活動している。システムに限らない企業の本質的な変化を実現することが信条。