企業マスタ不在が引き起こす問題、「法人番号」でどこまで解決できるのか


 重複する取引先があって調査や整理に時間がかかる、どれが正しい取引先情報なのかわからなくて取引先リストを更新できない、同じ顧客なのに登録情報がバラバラで正しい売上高を把握できない、インボイス制度に欠かせない統一した取引先管理ができない——。


 これらはすべて、取引先マスタの不在が引き起こしている問題です。転記やダブルメンテナンス、名寄せなど、やっかいな作業に手を焼いていたり、かさむコストに悲鳴をあげていたり、必要な情報を得るのに時間がかかりすぎたり——といった状態に陥って困っている企業は枚挙にいとまがありません。ほかにも、人事マスタの不在がムダな手間やコストを発生させている例もあるなど、企業マスタ不在が引き起こす問題は深刻です。

 
 この問題はどうすれば解決できるのか——。


 Darsanaでは、この法人マスタ不在が巻き起こす問題の解決法を考えるイベントを開催しました。本記事では、法人番号株式会社の吉田裕宣氏とSalesforceを軸にしたクラウド活用支援で長年の実績があるユークリッド 代表取締役の佐伯葉介氏のプレゼンテーションの模様を動画でご紹介します。

動画インデックス

・法人番号株式会社 吉田氏の講演「そもそも法人マスタに法人番号使うと何が変わるの? 〜初級編から上級編まで〜」
 - 法人番号とは?番号の意味と存在理由について【00:03:42】
 - 海外の法人番号事情について【00:07:45】
 - 法人番号の正確性と効果について【00:11:53】
 - 法人番号でできるようになったこと〜体験談〜【00:14:51】
 - おすすめ!法人番号設定・活用ステップについて【00:21:49】
 - 外部データ連携について【00:23:25】
 - イチサンのご紹介【00:25:02】

・株式会社ユークリッド 佐伯氏の講演「CRMにおける”取引先”とは何か?〜マスタデータの目的と品質の折り合いを考える〜」 
 - あなたはどちらの取引先リストが欲しいですか?【00:29:28】
 - 取引先とは何か?【00:31:37】
 - こんな取引先マスタは嫌だ!【00:34:00】
 - “整ったマスタの理想”は、3度死ぬ【00:37:22】
 - 名寄せ(≒MDM)の3分類【00:44:09】
 - Salesforceの案件で多い取引先名寄せステップ【00:47:03】
 - まとめ【00:48:26】

登壇者プロフィール

法人番号株式会社 代表取締役 吉田裕宣氏

東京都出身。経営者である祖母を持ち、中学時代に経営コンサルタントを志す。2014年、船井総合研究所に新卒入社、その年の新人賞を獲得。2018年に創業メンバーとしてHRForceにジョイン。データディビジョンに所属し、データに関する業務基盤の構築と数値の可視化を行うデータマネージャーの役割を担う。

株式会社ユークリッド代表取締役 佐伯葉介氏

SCSKにてSalesforce再販/サポート部隊の責任者として日本No.1サポート/CSチームの構築、フレクトにて、先端技術であるIoT部隊の責任者、Heroku No.1チーム、日本初IoT AppExchangeの立ち上げ、セールスフォース・ジャパンにて、中小企業セグメント向け技術営業として主要製品の販売成績トップ。 その後、中小SIerの経営を経て、エコシステム全体の課題解決に取り組むため、2020年1月にリゾルバを創業、経営チームを組織し2022年6月に社長を退任すると共にユークリッドを創業。

イベント企画

後藤祥子記事一覧

ITmediaエンタープライズの担当編集長を経て独立。現在はエンタープライズITの変革者に伴走するメディア「Darsana」の編集長として、変革者へのインタビュー、イベント企画、コミュニティ運営を手掛けている。ITとビジネスをつなぐ役割を担っているCIO、IT部門長へのインタビュー多数。モットーは、「変化の時代に正しい選択をするのに役立つ情報を発信すること」

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