企業にはさまざまなフェーズがあり、立ち上げから成長していく過程ではM&A、上場、ビジネスモデルの転換、事業再編など、さまざまなことが起こります。企業規模が変化していく中、情報システム部門が企業の動きに柔軟に対応していくためには、どのような考えのもと、どのような組織設計をすればいいのでしょうか。
5月11日に開催されたDarsanaとJUAS(一般社団法人日本情報システム・ユーザー協会)の共催イベント「企業の『身の丈に合った』情シス部門をどうつくる? グリーに学ぶ、変化に柔軟な組織のつくり方」では、企業の変化に応じて柔軟に対応できる組織づくりをしてきたグリーの情報システム部門にフォーカスし、 同社情報システム部の部長を務める鈴木敏之氏に、どのような考えのもとでITアーキテクチャを設計し、それに応じた情シス組織を運用してきたのかをお聞きしました。
2024年に創業20年を迎えるグリーの情シス部門は、レガシー資産問題や脱・境界型セキュリティ設計の課題、ヘルプデスク運営の問題など、さまざまな課題に取り組んでいます。「ビジネス環境が変化する中、企業の身の丈に合った情シス部門をつくる」というグリーの組織設計思想は、企業の成長に合った情シス組織をつくりたいと考えている方々のヒントになるはずです。
本記事では、鈴木のプレゼンテーションの模様を動画でご紹介します。
動画インデックス
・グリー株式会社 鈴木敏之氏の講演「グリーにおけるサステナブルなコーポレートITの普遍性」
- グリー株式会社の変遷と組織について【00:02:54】
- 10年前のグリーと改善の歴史について(組織編)【00:07:49】
- 10年前のグリーと改善の歴史について(管理編)【00:10:03】
- 10年前のグリーと改善の歴史について(身の丈編)【00:11:56】
- 10年前のグリーと改善の歴史について(その他)【00:15:39】
- 会社が変化してもコーポレートITは普遍であるべき【00:17:30】
- 会社のサイズ・事業の成長に合った組織であることを意識【00:17:12】
- 意思決定を迅速に行う方法とは【00:19:10】
- 心理的安全性を維持維持するべき理由とは【00:20:32】
- 製品選定をする際に意識していることとは【00:21:59】
登壇者プロフィール
グリー株式会社 情報システム部 部長 鈴木敏之氏
2000年頃よりIT業を開始。2005年にスタートアップ・ベンチャーに転職。開発からIT全般を請け負っていたものの、M&Aを契機に2007年よりセガグループへ。子会社の情報システム、ファシリティ全般を担当し、オフィス移転、Salesforceの導入、基幹システムの刷新、勤怠ツールのリプレイスなどの実績を残す。2013年よりグリーに移籍。急拡大したがためのバランスの悪い社内システムを目の前に一瞬早期退職制度に手を上げかけるが一念発起。グリーの情報システム正常化を勝手に心に決め、この10年間様々な改善を行ってきた。現在は、同社の情報システム部長を務めながら、より良いITを広めるべく社内外で活動中。