負け戦続きでモチベーション喪失、関係者との調整で神経をすり減らす毎日——来場者の質問に対するISENSE岡田氏の回答は【動画あり】



 「改革に本気なリーダーほど、生き延びるのが難しい現実があるのではないか」——。日本企業のDXが進まない理由について、このような仮説を元に識者と検証しようという、Darsana主催のイベント「『ITリーダー割に合わない問題』にどう立ち向かえばいいのか 元ファストリCIO岡田章二氏と考える会」が2022年8月4日に開催されました。


 前編、中編につづく後編では、来場者からの質問に、イベントに登壇したISENSE 代表取締役の岡田章二氏、ワークデイ Japan Consulting Services マネージャの石渡理氏、AnityA 代表取締役の中野仁氏が回答する模様を動画でご紹介します。


左からワークデイの石渡理氏、ISENSEの岡田章二氏、AnityAの中野仁氏


動画インデックス


・Q&A
 -Q1【00:00:05】
利害関係者との調整は精神をすり減らすことばかりです。このようなストレスに対してどう向き合い、どう対処していますか。


 -Q2【00:04:12】
社内とベンダー、それぞれと調整するにあたり、大切にしていることがあれば教えてください。あと、厳しかった局面に、登壇者の皆さまがどのように対応してきたのか、経験談を教えてください。


 -Q3【00:09:32】
技術者からリーダーになりましたが、どうしても現場の品質が気になり、マネジメントより現場業務に手を出してしまいます。このあたりのバランスのとり方を教えて下さい。


 -Q4【00:12:51】
改革を進めていく際、長期的な目線で見た時には、敵を作りつつも仲間作りを進めることが改革の肝になるということでしょうか?


 -Q5【00:16:45】
30代後半ですが、負け戦続きでモチベーションを失いつつあります。転職しても日本企業で似た職種にアサインされれば似た経験を積むだけになりそうです。そんな中で、どのようなところにやりがいを感じて働くのが良いでしょうか? キャリア形成としては価値はあるのでしょうか?


登壇者プロフィール

ISENSE 代表取締役 岡田章二

1993年まだ黎明期の頃のユニクロ(ファーストリテイリング)に入社。 グローバル企業になるまでの24年間にわたり、業務改革とシステム化を推進。日本初SPAのビジネスモデルのシステムを構築したのちEC立ち上げやグローバル経営を行うための仕組みを構築したのち、RIZAPグループの役員を経て、2019年 情報テクノロジーを企業経営に活かすことを事業目的にISENSEを起業。これまでCIO of The Year 2007 特別賞やIT Japan Award 2018 を受賞し、経済産業省 IT経営協議会委員も務めてきた。現在はDX推進に留まらず、数社の取締役や、経営アドバイザー、基幹系プロジェクトの立て直しなど幅広く支援中。

ワークデイ Japan Consulting Services マネージャ 石渡理

国内最大手人事給与ソリューション導入コンサルティング部門責任者を経て、2014より現職。前職より通算して、17年間に渡りHCMソリューションの導入に従事。日本におけるWorkdayサービス展開の黎明期よりプロジェクトマネージャ、導入コンサルタントとしてほぼ全ての導入案件に関わると同時に、自身も部下を束ねるピープルマネージャとして欧米的人事管理を執り行いWorkdayをツールとして日常業務の中で活用している。

株式会社 AnityA(アニティア) 代表取締役 中野仁

国内・外資ベンダーのエンジニアを経て事業会社の情報システム部門へ転職。メーカー、Webサービス企業でシステム部門の立ち上げやシステム刷新に関わる。2015年から海外を含む基幹システムを刷新する「5並列プロジェクト」を率い、1年半でシステム基盤をシンプルに構築し直すプロジェクトを敢行した。2019年10月からラクスルに移籍。また、2018年にはITコンサル会社AnityAを立ち上げ、代表取締役としてシステム企画、導入についてのコンサルティングを中心に活動している。システムに限らない企業の本質的な変化を実現することが信条。



イベント企画

後藤祥子記事一覧

ITmediaエンタープライズの担当編集長を経て独立。現在はエンタープライズITの変革者に伴走するメディア「Darsana」の編集長として、変革者へのインタビュー、イベント企画、コミュニティ運営を手掛けている。ITとビジネスをつなぐ役割を担っているCIO、IT部門長へのインタビュー多数。モットーは、「変化の時代に正しい選択をするのに役立つ情報を発信すること」

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