
※本記事は、小川康二氏・伊藤洋一氏の著書「DXを成功に導くデータマネジメント データ資産価値向上と問題解決のための実務プロセス75」(翔泳社刊)の一部を編集し、転載しています。
データマネジメントは永続的な活動
データマネジメントは一定期間で終了するプロジェクトではなく、永続的に行われる活動です。
先にも述べましたが、従来のデータマネジメントは、基幹システムやデータウェアハウスの開発における最適なデータ設計やデータ項目名の標準化の一環として、プロジェクトの中で行われていました。システム開発プロジェクトが終了するとデータマネジメントチームも解散し、その後の維持はシステム保守チームの裁量に任されていました。しかし、この方法ではデータを正しく管理し、資産価値を最大化することは望めませんでした。
このことから、プロジェクトとは独立させて、プログラムとして永続的に活動できるように変えていくことが求められています(図2.9.1)。
