原則3:全体最適を優先させる


※本記事は、小川康二氏・伊藤洋一氏の著書「DXを成功に導くデータマネジメント データ資産価値向上と問題解決のための実務プロセス75」(翔泳社刊)の一部を編集し、転載しています。

データアーキテクチャのデザインを最優先に行う

 データマネジメント施策の優先順位は、全体最適に関する施策を最優先に実施します。

 全体最適とは、企業全体の視点に立って、データを適切な場所に配置し、類似データをなくし、データ流通が整流化するようにデータアーキテクチャをデザインすることです。

 全体最適に関する施策は、経営戦略や事業戦略に書かれているので、ここからデータアーキテクチャをデザインします。

 データマネジメント活動の初期段階で、データアーキテクチャのデザインができれば、全社レベルでの守るべき事項とルールが策定できるため、その後のデータマネジメント活動が非常にやりやすくなります。

 各部門・各ケイパビリティにおけるデータ開発では、データアーキテクチャを守る前提で詰めていくため、部分最適なデータ開発はなくなります。

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