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エンタープライズITの変革者と
伴走するメディア

※本記事は、斎藤昌義氏の著書「図解 コレ1枚でわかる最新ITトレンド」(技術評論社刊)の一部を編集し、転載しています。


 お客様や店舗、営業や工場などのビジネスの現場は、めまぐるしく動いています。その変化をデータで捉え、現場が“いま”必要とする最適なサービスを即座に提供できれば、ビジネスの成果につながります。


 そのためには、「データを駆使して、リアルタイムでビジネスの最適化を実現する能力」が必要です。前節で紹介した「第3フェーズ」とは、この能力を獲得した段階といえるでしょう。


 これがあれば、ビジネスの現場の変化に即応し、ダイナミックにサービス内容を変化させ、現場の要望に遅滞することなく、ジャスト・イン・タイムで必要とするサービスを提供できるようになります。もはや、このような能力なくして、企業は生き残ることも、成長することもできません。


 DXを実現することで、企業は2つの価値を手に入れることができます。


・めまぐるしく変わるビジネス環境に対応するために、製品やサービスをジャスト・イン・タイムで現場に提供できる「即応力」


・これまでの常識や価値基準を劇的に転換し、圧倒的な競争優位を手に入れるために、生産性・価格・期間などの常識を覆す「破壊力」


 「即応力」を手に入れるためには、ビジネスに関わる事実をリアルタイムでデータとして捉え、それを「見える化」し、迅速な意志決定ができなくてはなりません。そして、必要であれば直ちに業務プロセスを実現している情報システムを手直しし、あるいは機器を制御し、自動化の範囲を拡げることで対処します。


 こうして、ビジネスの最前線で必要とされるサービスをジャスト・イン・タイムで提供できる「即応力」が手に入ります。


 「破壊力」を手に入れるためには、ビジネスの価値基準を劇的に転換することが必要です。


 「価値基準を転換する」とは、既存の常識を新しい常識に上書きし、人々の心に植え付けてしまうことです。たとえば、いままで1万円が相場だった商品やサービスを1千円で提供できるようにすることや、1週間が常識だった納期を翌日にしてしまうようなことです。


 そんな新しい常識を実現し定着させてしまえば、それができない企業は市場から排除されてしまいます。こうして、いままでの常識を覆す「破壊的(Disruptive)」な競争力が手に入ります。



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