ロゴ エンタープライズITの変革者と伴走するメディア

エンタープライズITの変革者と
伴走するメディア

デジタルトランスフォーメーションに至る3つのフェーズ

2022.01.17 DX コレ1枚でわかる最新ITトレンド 働き方改革 組織改革

※本記事は、斎藤昌義氏の著書「図解 コレ1枚でわかる最新ITトレンド」(技術評論社刊)の一部を編集し、転載しています。


 DXの提唱者であるストルターマン教授らは、DXに至る段階を次の3つのフェーズに区分しています。


●第1フェーズ:IT利用による業務プロセスの強化


 業務プロセスを標準化し、マニュアルにして、現場にそのとおり仕事をさせることで、業務の効率や品質を高めてきました。このプロセスを情報システムに置き換えて、現場で働く従業員に使わせることで、効率や品質をさらに高めることができました。言葉を換えれば、紙の伝票の受け渡しや伝言で成り立っていた仕事の流れを、情報システムに置き換える段階です。多くの企業は、すでにこの段階に至っています。


●第2フェーズ:ITによる業務の置き換え


 第1フェーズの業務プロセスを踏襲しつつも、ITで自動化するのがこの段階です。これにより、人間が働くことに伴う労働時間や安全管理、人的ミスなどの制約を減らし、効率や品質をさらに高めることができます。RPA(Robotic Process Automation)もこの段階に位置付けることができます。


●第3フェーズ:業務がITへ、ITが業務へとシームレスに変換される状態


 IoTやモバイル、Webから生み出される「デジタル・ツイン」を機械学習で分析し、その時々の最適解を見つけ出し、業務の現場をリアルタイムで最適化し、ビジネス目標の達成に邁進する。そんなITと業務の現場が一体となって、改善活動を高速で繰り返しながら、常に最適な状態を維持し、業務を遂行するのがこの段階です。DXとは、この第3フェーズのことをいいます。



前回記事を読む ■ 次回記事を読む


■関連記事
なぜ、「やる気がなくなる働き方改革」ばかりが横行するのか——「脱・名ばかり働き方改革」の進め方
【動画】正しく読めないと崖から落ちる? 「2025年の崖レポートの誤解と真実」をCIO Loungeの友岡氏に聞く(前編)
渋谷区の“超DX”は「古き良き昭和の区役所に戻るため」——“脱・お役所仕事”のファーストペンギン、渋谷区の副区長 澤田伸氏が語る「区政改革の本質」