【動画】 こんなSIerには要注意──なぜ今、企業は“SIerとの付き合い方”を考え直すべきなのか(前編)


 ビジネスの課題をITで解決するためにはコンサルタントやSIer、プラットフォーマーなどの外部パートナーとの協力が欠かせませんが、この協力関係が今、大きく変わりつつあります。

 その背景にあるのは、クラウドサービスの台頭です。ソリューションがパッケージからクラウドへと変わることで、課題解決のプロセスが多様化したことから、発注側は、これまで以上に社内のプロジェクトについて深く理解し、それぞれのプロジェクトに合ったプロセスを考える必要に迫られています。一方、受注側のSIerやプラットフォーマーについても、パッケージの売り切りというモデルから、システムの継続利用を促し、企業のビジネスに伴走するモデルへの転換を迫られています。

 この過渡期である今、企業と外部パートナーとの認識のズレがプロジェクトを停滞させているケースも少なくありません。

 「先が読めない変化の時代」といわれる今、企業のビジネス課題を共に解決できる外部パートナーをどうやって見極めればいいのでしょうか。また、外部パートナーとより良い関係を築くために、企業のIT部門にはどのような心構えが必要なのでしょうか──。

 本記事では、AnityAが開催したイベント「時代遅れのIT投資をしないために:クラウド登場で激変! “SIerとの付き合い方”の新常識」の模様を動画で紹介します。

 前編では、これからのSIerのあるべき姿を語ったジョイゾーの社長、四宮靖隆氏のプレゼンテーションと、ジョイゾーCOOの四宮琴絵氏、AnityA代表取締役の中野仁を交えたディスカッションの模様を動画でご紹介します。

動画インデックス

ジョイゾ―社長 四宮靖氏のプレゼンテーション

 -「使う人の目の前でシステム設計する定額サービス」を始めた理由【00:02:53】

 -DXの本質と日本企業の現状【00:06:11】

 -DXどころか「業務改善」すら進まない理由【00:09:45】

 -IT化は“目的”ではなく“手段”【00:10:40】

 -こんなSIerには要注意【00:13:28】

 -「人月見積り」の問題点【00:15:45】

 -“人月”ではなく“価値”で開発費を算出【00:17:23】

 -課題解決につながる「発注企業」と「SIer」の関係とは【00:18:35】

ジョイゾー社長 四宮靖隆氏×ジョイゾーCOO 四宮琴絵氏×AnityA 中野仁鼎談

 -アイスブレイク【00:22:55】

 -顧客から「システムづくりが楽しい」という声も──対面開発の効果【00:28:51】

 -対面で開発した“部分のシステム”を“全体のシステム”とどうつなげるか【00:31:34】

 -「御社にこのシステムは不要」と言ってくれるSIerは信用できる【00:33:30】

 -発注する際に「ゴールの明確化」が欠かせない理由【00:37:35】

 -受注側と発注側がWIN-WINの関係を築くには【00:43:48】

 -受注側が発注側を選ぶ際に気をつけること【00:54:04】

 -受注側と発注側がワンチームでプロジェクトに臨むために必要なマインド【01:10:53】

登壇者プロフィール

株式会社 ジョイゾー 代表取締役社長 四宮靖隆

1976年生まれ。1999年、新卒でシステム開発会社に入社。社内インフラ業務に従事し、基礎知識を得た後、2003年に独立系SIerに転職。インフラの知識を活かしてサイボウズ社『ガルーン』の構築や移行の案件に多く携わる。その後、個人事業主を経て2010年に株式会社ジョイゾーを設立。『kintone』がリリースされた2011年以降は、『kintone』案件をメインビジネスに据え、今日まで成長を続けてきた。『kintone』元エバンジェリスト。著書は「御社にそのシステムは不要です」(あさ出版)

株式会社 ジョイゾー 取締役COO 四宮琴絵

サイボウズ社提供「kintone」の定額開発サービス「システム39」コンサルタント。システム会社に事務職として就職した後、システム部への異動を希望しエンジニアとなる。結婚を機に退職し、約10年主婦業と子育てに専念する。2014年に復職し、対面開発のエンジニアとして、COOとして業務執行の責任を持ちながら、会社の経営にも参加する。故郷である北海道釧路市で、地域の起業家支援やイベント企画をする合同会社Hokkaido Design Codeを女性3人で起業。

株式会社 AnityA(アニティア) 代表取締役 中野仁

国内・外資ベンダーのエンジニアを経て事業会社の情報システム部門へ転職。メーカー、Webサービス企業でシステム部門の立ち上げやシステム刷新に関わる。2015年から海外を含む基幹システムを刷新する「5並列プロジェクト」を率い、1年半でシステム基盤をシンプルに構築し直すプロジェクトを敢行した。2019年10月からラクスルに移籍。また、2018年にはITコンサル会社AnityAを立ち上げ、代表取締役としてシステム企画、導入についてのコンサルティングを中心に活動している。システムに限らない企業の本質的な変化を実現することが信条。

イベント企画

後藤祥子記事一覧

ITmediaエンタープライズの担当編集長を経て独立。現在はエンタープライズITの変革者に伴走するメディア「Darsana」の編集長として、変革者へのインタビュー、イベント企画、コミュニティ運営を手掛けている。ITとビジネスをつなぐ役割を担っているCIO、IT部門長へのインタビュー多数。モットーは、「変化の時代に正しい選択をするのに役立つ情報を発信すること」

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